FHS の履歴(No.6)

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  • 1 (2021-11-14 (日) 12:02:01)
  • 2 (2025-03-01 (土) 23:34:23)
  • 3 (2025-03-12 (水) 14:11:03)
  • 4 (2025-05-10 (土) 14:48:02)
  • 5 (2025-05-10 (土) 21:36:54)
  • 6 (2025-05-17 (土) 18:49:19)

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FHS†

名称†

• Filesystem Hierarchy Standard

概要†

• Linuxのディレクトリ構成の標準規格

ディレクトリ構造（必須）†

• システムの必要なファイルが格納されている [#dc35b7be]

/bin†

• コマンド(一般ユーザが実行可能)

/sbin†

• コマンド(システム管理者のみ実行可能)

/etc†

• システム、アプリケーションの設定ファイル、スクリプトファイル

  カテゴリー	ファイル名	内容
  ユーザー	passwd
  	shadow
  	sudoers
  グループ	group
  	gshadow
  ネットワーク	hostname	ホスト名
  	hosts
  	chrony.conf	Chrony
  	resolv.conf	DNSサーバ
  システム状態	machine-id	マシンID
  	locale.conf	ロケール
  	fstab	パーティションのマウント

/dev†

• デバイスファイル
• udev によって自動で作成される

/lib†

• 共有ライブラリ、カーネルモジュール

ディレクトリ構造（任意）†

/home†

• ユーザ単位のホームディレクトリ
• 独立したファイルシステムにすることで保守性を向上できる

/media†

• デバイスファイルのマウントポイント(DVD-ROMなど外部メディア)

/mnt†

• デバイスファイルのマウントポイント(一時的なマウント)

/opt†

• パッケージ管理を使った場合のアプリケーションのインストール先

/proc†

• カーネルにアクセスするための仮想的なファイルシステム
• デバイスの情報

  ファイル名	内容
  cpuinfo	CPU
  interrupts	IRQの割り込み
  ioports	I/Oポートアドレス
  meminfo	メモリー
  bus/usb/*	USB
  bus/pci/*	PCI
  scsi/scsi	SCSI

/root†

• スーパーユーザー(root)のホームディレクトリ
• /home ファイルシステムがマウントできなくなってもシステムのメンテナンスができるように別ディレクトリになっている

/boot†

• OSの起動に使う設定ファイル、カーネルイメージ

/tmp†

• 一時ファイル(全てのユーザーが読み書き可能)

/usr†

• コマンド、ユーティリティ
• usr配下のディレクトリ構造
  • /usr/bin　※緊急時のシステム保守に必須ではないコマンド
  • /usr/sbin　※緊急時のシステム保守に必須ではないコマンド
  • /usr/lib
  • /usr/local
  • /usr/share　※システムアーキテクチャに依存しないファイル
  • /usr/src　※カーネルのソースコード

/var†

• ログファイル、スプールファイル(頻繁に書き込みが行われるファイル)
• var配下のディレクトリ構造
  • /var/cache　※キャッシュファイル
  • /var/lock　※排他制御に使うロックファイル
  • /var/log　※ログファイル

    ファイル名	内容
    cron	cronデーモンが出力
    maillog	メールサーバが出力
    secure	アカウント管理、ユーザ認証などセキュリティ関係の情報が出力
    message	その他の情報が出力

  • /var/run　※システムの状態が記述されたファイル(*.pid のPIDが記述されたファイルなど)
  • /var/spool　※処理待ちのデータ

関連サイト†

• Filesystem Hierarchy Standard -Linux Foundation
  https://refspecs.linuxfoundation.org/fhs.shtml

関連用語†

• Linuxのファイルシステム管理